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認知症の老人がレジで「いくらだ」とティッシュペーパーを渡す レジの女性の対応がすごいと話題に

2012-03-20 00:11

つなごう医療 中日メディカルサイト | 青く、老いたい
http://iryou.chunichi.co.jp/medical_column/leaf/20120314172444122



ホームヘルパー養成講座に通っている知人が、講義で聴いた話です。



あるグループホームに入所していた認知症のおじいさんが

自殺をほのめかす言葉を残して、外出しました。



後を追った介護士。

引き留めても感情が高ぶるだけなので、雑談をしながら一緒に歩きました。



歩道橋の上で「ここがいいか」というおじいさんに

「いや、もっと他の場所がいいですよ」。



ビルの屋上に来ると「もっといい場所を探しましょうよ」。

そのうちに、おじいさんは当初の目的を忘れ、介護士と散歩している気分になっていきました。





夕暮れ近く、


おなかがすいたおじいさんは、



目に付いたハンバーガーショップに入りました。





注文をして、


レジの女性に「いくらだ」とポケットから取り出したのは、



くしゃくしゃのティッシュペーパー。





介護士は一瞬、青ざめました。





他人から間違いを指摘されると、


認知症の人は逆上して不安定になることがよくあるからです。





でも、レジの若い女性は落ち着いて、


笑顔でこう答えました。





「申し訳ありません。当店においては現在、


 こちらのお札はご利用できなくなっております」





おじいさんは


「そうか、ここでは、この金は使えんのか」と、



あらためてポケットの小銭を取り出しました。






介護士はすっかり、この店のファンになったそうです。




◆否定せずに誘導する



自殺を考えるおじいさんの気をそらした介護士も見事だけど、

レジ女性のとっさの対応、拍手ものですね。



認知症の患者数は2010年現在で、推定226万人。

10年後には300万人を突破する見通しです。



その6割以上を占めるアルツハイマー病は、記憶のストック容量が小さくなって、

新しい記憶、大事な記憶がこぼれ落ち、社会生活に支障を来す ようになる病気。



人間としてのプライドも、自分の能力への不安も抱えたまま病気が進行していきます。

失敗や勘違いがあっても、あからさまに否定せずに誘導していくことが介護の基本。



このレジ女性は、たまたま身内に認知症の方がいたか、

店の研修で対応を学んだのでしょう。



認知症の人が住みやすい社会づくりは、

こんな笑顔の積み重ねで広がっていくのだろうと思います。


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